脱兎のごとく読む

図書館から借りた本は返却日というリミットがある。
延長することもできるが、他に予約の人がいると返さなくてはならない。
井上ひさし著「一週間」は返却日当日にまだ1/3(170ページほど)を残していた。
午後から脱兎のごとく読んだが、最後は時間との勝負。
レーニンの手紙は「共産革命の父」のイメージを引きずり下ろす内容。
レーニンは少数民族を自出とするが、革命のために少数民族を踏みにじる。
その手紙をネタに収容所の改善を要求して闘争する主人公。
ソ連赤軍・政治部は必死にその手紙を取り戻そうと主人公を脅したりすかしたり。
最後の方はドタバタ劇のようだったけれど・・・・。
井上ひさしの遺作として印象に残る一冊となった。