2011-03-08 錦繍 錦繍 宮本 輝著 新潮文庫 往復書簡の形式での小説。 別れた夫婦が10年の年月の後、蔵王のゴンドラ・リフトで再会。 手紙のやりとりからこれまでの経緯や今の状況が明らかにされる。 主人公の女性は芦屋のお嬢さま育ち、その元夫は転落の生活。 お互いそれぞれの道を歩む。 さきがほの見えるところで終わる。 生きることの哀しみ、愛おしさを描こうとしている。 これも河谷史夫氏の推す本の一冊。