まさに人災

歯に衣を着せない発言で一目おいている武田邦彦氏(中部大学教授)。
2009年の時点で原発の「倒壊」と「人災」に警鐘をならしていたと注目されているらしい。
その著書「偽善エネルギー」の新聞広告が大きく掲載されている。
僕は2009年に発刊されてすぐに読んだ記憶がある。
原発の危険性を予測していたように喧伝しているが、ちょっと疑問符。

もう一度読みなおしてみた。でも最終的には原発を是認しているのだ。
原発は「耐震性」と「人災」をクリアすれば安全といっている。
原発についての見解は、2勝1敗といった感じ。
一人の人に完璧は望めない。

正しかったところ:
地震学は未完成だから間違う。原発地震がきたら倒壊し付近の人が被爆する。
問題は科学ではなく人災にある。
原発の人災は「秘密主義」と「専門主義」にある。

地震国・日本の原発は安全だが安心出来ないという結論は玉虫色だ。

間違っていたところ:
日本の原発軽水炉だから安全と言い切っている。
水が自動安全装置だとしているが、その水の循環が機能しなかった。

想定外のシビアアクシデントであってとしても、それへの稚拙な対処。
頼みにしたい政府や専門家がこんなに役立たずなのは想定外。まさに人災。