ブラームス派かワーグナー派か

最近、クラシックを聴くようになってきたが何を頼りに聴けばよいか模索中。そんな中、この本にめぐり会った。後期ロマン派を俯瞰するとブラームス派とワーグナー派の対立の構図が見えてくる。
始まりはベートーヴェンだが、保守と革新に分岐し対立する。交響曲第5番と第9番のどちらを重視するか。ブラームス派は第5番、ワーグナー派は第9番。
性格的に内向的か、攻撃的か。女性に対する姿勢も対称的、一人の女性に愛を込めるブラームス派に対して奔放な女性遍歴のワーグナー派。曲想も大きく分かれていった。
僕は断然ブラームス派だけれど、ワーグナー派のことも気になる。

音楽は人で輝くー愛と対立のクラシック 樋口裕一著 集英社文庫