怒り心頭に発す

お歳暮に贈ったと同じ品を我が家にも送らせて食べてみた。それが不味いうえ薬臭い。食べたあと口をゆすがなくてはならなかった。さっそく送り先に電話して謝り、その品を食べないでもらいたいと伝えた。
デパートM(名古屋にはMを頭文字するデパートが多い。○である)から京料理の老舗という料亭Hのミニ懐石を贈ったのだった。家内はそのデパートに苦情を言ったが、料亭Hは防腐剤は一切使用していなしこれまで苦情は一件もないとのこと。折衝の末、別の店の相当品を送るということで落着したが、僕の怒りは収まらない。食べて美味しかったから贈るということをしないでブランドを信頼した当方にも落ち度があったが、謝罪するという姿勢が感じられなかった。「怒り心頭に発す」というのはこういうことだ。
その晩のNHK深夜便でアンガー・マネジメント(怒りのコントロール)について放送していた。まさに時期を得た内容だった。一晩寝たら忘れるという性格ではないようだ。デパートMは顧客を一人失った。