アベノミクスを問う

昨晩、朝日新聞講演会に出かけた。編集委員の原 真人氏の講演、タイトルは「アベノミクスを問う」。聴講時の約束で内容を詳しく触れることはできない。経済記者として度々紙面で拝見する名前だ。保守派の人からは相当嫌われている。舌鋒鋭く安倍政権と黒田日銀の金融緩和を批判した。輪転機を回し続ける金融緩和策はいつかどこかで破綻するし、未来にツケを回すだけだ。アベノミクスという言葉も当初、レーガノミクス同様に揶揄するものだったはずだなのにご本人が気に入って使い出したそうだ。経済オンチの僕にもわかりやすく説得力のある話しぶりだった。残念なのは朝日新聞として、あるいは原さんの具体的な提言が聞けなかったこと。驚いたことは質問者の的を得た質問。僕にはあんなに高い意識の質問はできない。刺激的でいい講演会だった。