太陽の棘

原田マハという女流作家を注目している。絵画小説というジャンルを開拓している。
壮絶な沖縄戦の後の沖縄が舞台。占領していた米軍の医師と地元画家の葛藤と交流の物語。画家志望だった若い精神科医首里の山の中の集落で奇妙な沖縄人の画家集団に遭遇する。どん底の貧しさの中いる画家たちとのやりとり。壮絶な環境の中での制作を支援する医師。数々のエピソード。画家たちのエネルギーを感じる。今日は1日この物語を追いかけていた。原色の沖縄で展開するストーリーはなかなか魅力的だった。実話にもとづく。

太陽の棘 原田マハ著 文藝春秋