キラリと、おしゃれ

「人生フルーツ」という映画が評判だが、以前TV(東海テレビ)で著者夫妻の暮らしぶりを紹介(取材中に夫が死去)していて感動した。本書はその書籍版。高蔵寺ニュータウンを構想しながら思ったようにならなかった建築家。半田の造り酒屋のお嬢さんだった奥さん。ふたりで雑木林と果樹園とキッチンガーデンを作りあげて、50種類の果物、70種類の野菜を自給自足する暮らし。優雅に楽しそうに(そう見える)暮らす老夫婦ー90歳と87歳。じっわっと感動を呼ぶ。映画の方も是非みたい。
先日の朝日新聞 「異論のススメ」で、佐伯啓思氏が津幡夫妻の生活ぶりを紹介しながら脱成長主義(経済成長主義への訣別)を提唱していた。価値観の変換、「より便利に、より豊かに」を見直そうというもの。共感するところ多し。

キラリと、おしゃれ 津幡英子 津幡修一著 ミネルヴァ書房