セザンヌと過ごした時間

南仏プロヴァンス、パリを舞台に繰り広げられるセザンヌとゾラの40年にわたる友情と葛藤のドラマ。ゾラの小説は読んだことがないのでどれほどのものか知らない。これほど続く友情を羨ましく思う。セザンヌがサント・ヴィクトワール山を描くシーン、アトリエのある別荘、印象派が生まれるパリの雰囲気など印象深くみた。自由奔放でちょっと複雑な性格のセザンヌ。ゾラの小説に登場する落選画家が自分だとして友情にヒビが入る。
タンギ爺さん(ゴッホ肖像画を描いている)が画材屋さんとして登場。オーギュストという声が聞こえたからルノアールもいたのだろう。
セザンヌを身近に感じさせるいい映画だった。

セザンヌと過ごした時間 ダニエル トンプソン監督 フランス映画