イタリア讃歌

毎週楽しみにしているTV番組がある、「小さな村の物語 イタリア」。260回にもなんなんとする定番・長寿番組なのだ。イタリアの小さな村で豊かに美しく暮らす村人たちを描く。毎回登場するカップルの生い立ち・馴れ初めから今の生活を情緒たっぷりに映し出す。三上博史のナレーションと歌い上げるようなテーマソング(カンツォーネ)がいい。マンネリもいいところだけれど、詩情あふれる映像を何も考えずに見ていると心安らぐ。いつもキッチン(よく片付いている)とパスタ料理が登場する。田舎なのに集合住宅のような住まいに住んでいるのはイタリア的。
このTV番組のエッセイ・短編小説版とでも言えばいいのが、内田洋子さんの作品。いつもミラノを中心にした女性の視点から描くイタリアの生活。イタリアの人々のライフスタイルが個性的でいい。今回読んでいるのは「どうしょうもないのに、好き」、15の恋愛物語。運河のある街 ミラノ、石造りの住居、四季の変化、それぞれの暮らしぶり。掌編小説を慈しむように読んでいる。

小さな村の物語 イタリア BS日テレ

どうしょうもないのに、好き 内田洋子著 集英社インターナショナル