2019-06-28 老いのゆくえ 黒井千次さんは僕より10歳年上の作家だ。とくに読み込んだ作品はないが、この本の帯に惹かれた。「人は自らにふさわしい老い方をするより他にない」と。あとがきに老化報告と書いているが、どれも身につまされる話。歳とるとはこう言うことか。年老いていく老人の身辺雑記だけれど、さすがプロのモノ書きでうまくまとめている。暮らしへの目配りがいい。見習いたい。 ・目と耳、どちらの衰えが辛いか ・空足を踏む恐怖 ・コインとか錠剤 小さな物を落とす ・85歳の暮らしぶりは先行指標みたいで参考になった 老いのゆくえ 黒井千次著 中公新書