老いのゆくえ

黒井千次さんは僕より10歳年上の作家だ。とくに読み込んだ作品はないが、この本の帯に惹かれた。「人は自らにふさわしい老い方をするより他にない」と。あとがきに老化報告と書いているが、どれも身につまされる話。歳とるとはこう言うことか。年老いていく老人の身辺雑記だけれど、さすがプロのモノ書きでうまくまとめている。暮らしへの目配りがいい。見習いたい。

・目と耳、どちらの衰えが辛いか

・空足を踏む恐怖

・コインとか錠剤 小さな物を落とす

85歳の暮らしぶりは先行指標みたいで参考になった

老いのゆくえ 黒井千次著 中公新書

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