2021-03-22 歌集 滑走路 口語短歌だが、俵万智さんとは違うベクトル。いじめ 非正規という現代の若者を覆う暗部を歌う。32歳で自死するまでの青春は痛ましいが、歌の調子は軽く明るい(ような気がする)。「滑走路」は作者の日常を思うと実にふさわしいタイトルに思える。非正規なんてあってはならない。企業ファーストであって非人間的。最優先で解決すべき問題。経済優先という考え方がなくならなくてはならない。 歌集 滑走路 萩原慎一郎著 角川書店 歌集 滑走路