歌集 滑走路

口語短歌だが、俵万智さんとは違うベクトル。いじめ 非正規という現代の若者を覆う暗部を歌う。32歳で自死するまでの青春は痛ましいが、歌の調子は軽く明るい(ような気がする)。「滑走路」は作者の日常を思うと実にふさわしいタイトルに思える。非正規なんてあってはならない。企業ファーストであって非人間的。最優先で解決すべき問題。経済優先という考え方がなくならなくてはならない。 

歌集 滑走路  萩原慎一郎著  角川書店

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歌集 滑走路