万緑叢中紅一点

 万緑叢中紅一点=ばんりょくそうちゅうこういってん

ブログにあげた柘榴の写真をみてTさんが知らせてくれた。紅一点の語源はこの漢詩(王安石)にあると。紅一点の紅は柘榴の色なのだ。僕には朱の方がふさわしいように思うのだが・・・。
実家(馬込)の庭に一本の柘榴があって、その朱色に魅せられていた。柘榴の原産地はペルシャ。砂漠を渡ってエジプトに伝わりギリシャ ローマに伝わった。一方 シルクロードで中国 インドにも。そう思うとロマンを感ずる。もっとも西国の柘榴と日本のとではだいぶ違うようだ(西国のはタネが小さくジューシー)。鬼子母神の話に柘榴は人肉の味がすると気味の悪い話もある。西洋にも同じような話がある。取り止めのない話だが、ヘルシンキの広場のスタンドでザクロジュースを飲んだ記憶が鮮やかだ。その色と爽やかな味。というわけで今日の 1枚は柘榴。

柘榴