藤沢周平の世界

風の影(カルロス・ルイス・サフォン著)の読後だけに、
藤沢周平の世界は清らかで瑞々しい風景と一本気な男やけなげな女が登場して
いかにも日本的味わい。
こってりした洋食と旬の味を生かした和食の違い。あるいは油絵と淡彩の水彩の違い。


最近、朝日新聞やNHKラジオが特集を組んでいる。
「あなたの好きな藤沢周平作品は ?」というアンケートの結果が新聞に紹介された。
蝉しぐれたそがれ清兵衛がダントツ1位、2位なのは映画化のせいだろうか。
僕としては、蝉しぐれ、三屋清左衛門残日録、用心棒日月抄、風の果て、海鳴りの順かな。
獄医立花登シリーズも忘れがたい。
全部を読破したわけではないので、これからもゆっくり味わいながら楽しみたい。