2007-09-02 晩夏の里山 さしもの猛暑も峠を越えて、八竜湿地は猛烈な夏草の勢いが影をひそめた。 秋のとばぐちにあるという風情だ。 群生するアブラガヤの穂先は黄土色に変わり、 ニッポンイヌノヒゲも茶色の頭をもたれている。 草むらのなかに、清楚な白い花をつけているのはサワヒヨドリ。 吾亦紅は暗い赤色の花穂で、我の存在を主張しているよう。 シオカラトンボが、夏の名残りを惜しむように羽根を休めている。 残念なことに、シラタマホシクサは7月の日照不足のためか 開花が遅れているとのことだ。