査察機長

査察機長 内田幹樹著 新潮社
著者は元ANA機長。「機長からのアナウンス」を愛読してきた。
これは、小説の形をとった現場レポート。
機長は、査察という適正チェックを受ける。
コックピットからの現場中継さながら。
そのやり取りは、臨場感にあふれる。
NYに近づくつれて悪天候になってゆく。
吹雪の中、ランディングしていく様子は機長でなければ書けない。
もっと早くに読んでおけばよかった。
昨日から今日にかけて、楽しい読書だった。
オーロラのシーンは、僕が見たのよりも数倍すごい。
査察というシステムは、会社の組織にもあってもよいと思う。
いまのマネージメントはこれでよいのかと思う昨今である。


追記
著者の内田幹樹氏は昨年末に死去されていた。残念。合掌。