一物一価と一成果一価

派遣社員のGさんが今月末をもって辞めていく。
才能を活かしきれずに辞めていくのが残念でならない。
ヒトを活かしきれないというのは、組織の問題でもある。
世にエクセレントカンパニーと言われる当社でも、
このヒトをつなぎとめることができない。
昨今、派遣社員の処遇が問題になっている。
正社員と違わない働きぶりなのに、恵まれない処遇。
一工数としかみないこのような状況はアブノーマルだと思う。
モノの世界では、一物一価である。
知的生産の世界でも一成果一価であるべきだ。
これには「自由な市場経済にあっては」という前提条件がつくのだが・・・。
いまの労働市場は、自由な市場とはいえない。
パワーをもつ側が強く、派遣社員はいくらでも交換がきくと考えている。
プロパー社員の生産性が低い一方、大事な仕事がアウトソーシングされて
ブラックボックス化している。
いまのままで職場はモティベーションを維持していけるのだろうか。
そして、働くことの本質はなにかを問われているように思う。