我、拗ね者として生涯を閉ず

我、拗ね者として生涯を閉ず 本田靖春著 講談社
著者は1933年生ー2004年没のノンフィクション作家。
正義派の熱血社会部記者。その不屈の記者魂には恐れ入る。
売血をレポートするため三谷に変装して潜入。そのときの
売血体験が原因で肝ガンを煩ってしまう。
糖尿病から両足切断、右目失明、肝ガン、大腸ガンと病気の
デパート状態でこの一代記を書いている。これを書き終わる
までは死ねないと、迫力がせまってくる。


僕も新聞記者志望だった。H高校の新聞部にいたこともあるのだ。
高校新聞としてトップクラスの新聞だった。原稿書きの才のなさを
自覚・痛感して夏のおわりには退部してしまったが、取材・入稿・ゲラ
校正と一応の新聞つくりを体験したのだった。