山口五郎

山口五郎(平成11年没)は人間国宝の尺八奏者。
Kさんが学生時代の尺八部にいたときの師だったそうで、
NHK教育TVで放映するから見るようにとの案内があった。
眠い目をこすりながら(番組は0:30から)聴いた。
「鹿の遠音」という2つの尺八によるデュエットは
幽谷に鳴き交わす雄雌の鹿の声を表現。
まるで墨絵の世界のよう。
いっしょに琴を演奏した山勢松韻さんによると
春風のような人だったとその人を評した。
その尺八も人柄のようにゆったりして悠揚せまらぬものだった。