コンテナ物語

成毛眞氏が推薦(実践!多読術 角川oneテーマ21)するビジネス・ノンフィクション。
久しぶりに夢中になって読んだ。面白かった。
コンテナはただの箱だけれど、世界の経済を変えた。
輸送単位を共通化して鉄道、トラック、海運によるシームレスな貨物輸送を実現した。
それを発想し推進した人物にマルコム・マクリーンがいる。
紆余曲折、波乱万丈の活動でコンテナのシステム(コンテナリゼーション)をつくりあげた。
世界最大のコンテナ海運会社をつくりあげながら、巨大コンテナ船で大赤字のすえ会社消滅。
グローバル・サプラーチェーンという世界分業生産ができるのもこの輸送システムのおかげ。
グローバリゼーションはIT技術や金融活動だけで実現したわけではないのだ。
この本はコンテナにまつわるエピソードを満載。
リバティ船、モーダルシフトベトナム戦争でのロジスティク、港湾労働の変遷、コンテナ船の変遷・・・・。
コンテナの規格化、港湾施設、港の盛衰・・・・。
昔、仕事の関係からコンテナ構造やツイストロックという固縛装置を調べたことがあった。
懐かしく思い出した。