2011-08-08 弦と響 弦と響 小池昌代著 光文社 日本を代表する弦楽四重奏団が30年の活動を閉じるラストコンサートを迎える。 4人のメンバーと彼らをとりまく人物の視点からその情景を描いた音楽小説。 音楽家だけで音楽が成り立っているわけでない。様々なひとが関わりをもつ。 主人公のひとり、チェロ奏者が退団を決意するところが身につまされる。 主宰者で強い個性のバイオリニスト他の団員、マネージャーや劇場の掃除夫。 ほのぼのとした終幕。 なかなか読ませるストーリーだてだった。