弦と響

弦と響 小池昌代著 光文社
日本を代表する弦楽四重奏団が30年の活動を閉じるラストコンサートを迎える。
4人のメンバーと彼らをとりまく人物の視点からその情景を描いた音楽小説。
楽家だけで音楽が成り立っているわけでない。様々なひとが関わりをもつ。
主人公のひとり、チェロ奏者が退団を決意するところが身につまされる。
主宰者で強い個性のバイオリニスト他の団員、マネージャーや劇場の掃除夫。
ほのぼのとした終幕。
なかなか読ませるストーリーだてだった。