君よ憤怒の河を渉れ

西村寿行の同名の小説(1974年)が1976年に映画化された。
この映画は中国でも1979年に『追捕』として公開され、文化大革命後に初めて公開された外国映画となった。大変な人気を呼び、高倉健中野良子は中国でも人気俳優となった。この作品により高倉のファンとなった張芸謀監督は『単騎、千里を走る。』で高倉健に主役を依頼した。そんなわけで『君よ憤怒の河を渉れ』を見てみたかったのだが、1/2ぐらいでやめた。あまりのご都合主義のストーリー展開についていかれなかった。和製『逃亡者』。中野良子(当時僕はファンだった)のお嬢さまぶりとあのオデコにはいやはや何ともの感じ。若き張芸謀はこの映画のどこに惹かれたのだろうか?高倉健の寡黙な男ぶりにか?