老年の良識

中野孝次が逝って10年過ぎてしまった。彼の晩年はどんなだっただろうか本棚から取り出してきた。良寛、兼好、西行漢詩正法眼蔵を読んで暮らしたらしい。清貧の思想そのままに暮らした。そうありたいなあと思う反面、やっぱり無理だなと思う。教養の差は如何ともしがたい。無事平穏を喜ぶという言葉があった。今日も無事平穏に過ごせたことに感謝。

老年の良識 中野孝次著 海竜社