池上流・知的生産術

書店のビジネス関係のコーナーには池上彰佐藤優の本が溢れかえっている。池上さんはテレビでも露出が多い。うまく解説していて、どういう情報管理(大量の情報をいかに整理・活用しているのか)をしているのか興味をもっていたので衝動買い。じつによく新聞を読む。本もよく読んでいる。整理法はシンプル。いかに自分の頭で考えるかに時間を割いていた。
「日米の情報感度の違い」というエピソードになるほどと思った。第2次世界大戦で日米が戦うことになったとき、アメリカは日本語のできる兵隊を大量に養成したのに対して日本は英語を敵国語として禁止してしまった。太平洋戦線で日本軍が全滅するとアメリカ軍は日本兵の日記を収集。それを分析して日本の状況をすっかり把握していた。日本軍はアメリカ軍の日本語解読力を甘く見て兵士が日記を書くことを禁ずるという発想がなかった。
いろいろ刺激になる池上流・知的生産術が紹介されている。

情報を活かす力 池上 彰著 PHPビジネス新書

2004年に上奏された「池上彰の情報力」を改題・改訂したもの。