I o Tで激変するクルマの未来

著者の桃田健史氏は初めての自動車ジャーナリスト。かなり広い分野にわたり取材していて、いよいよクルマの次世代が見えてきたように展望している。AplleやGoogleのIT企業の自動運転ビジネスへの参画で、これまでの自動車メーカーはただのドンガラづくりに低迷するかもしれない。コネクテッドカーの時代にこのIT巨人は何をしよとしているのか? トヨタも蠢いているようだが少々心配。最近の自動車産業の動向を総括的に記述しており参考になった。ただハードウエアの説明は薄い。高齢化社会をとらえて、高齢ドライバー対応や2025年問題(団塊の世代がクルマに乗らなく問題)、高齢者にやさしい自動車企画(僕もこの問題に挑んだことがあるが挫折)に触れている。実感としてパソコンからスマフォへのパラダイムを感じる。

IoTで激変するクルマの未来 桃田健史著 洋泉社