旅はゲストルーム

僕も泊まったホテルの部屋のレイアウト図をよく描いてきた。最初、妹尾河童さんのイラストに触発されて描きはじめたのだが結構同好の士はいるものだ。建築家の宮脇 檀(故人)も描いていた。小淵沢八ヶ岳ゾナーレ(星野リゾート)のブックストアでこの本(同名の本の第Ⅱ巻)を見つけた。著者は建築家・インテリアデザイナーで専門家だ。メジャーで測って図面化しているという。チェックインすると測りまわり(採寸)1/50に落とすのだが相当時間をかけるらしい。ホテルのレターペーパーに描くのがこの人の特徴。変な趣味だなあと思うが、泊まった部屋の隅々まで覚えているものだ。僕も超音波の電子メジャーを持参して採寸しまくっていたことがあるが、今は自分の身体メジャーで推測してだいたいでいいやというようになっている。でもこのスケッチをやると食事前が忙しくて敵わない。それで今では疎遠になっている。この本に刺激されて再開しようかと思っている。

旅はゲストルーム Ⅱ 浦 一也著 光文社 知恵の森文庫