汚染水を水に流す

水に流すという考え方は日本独自の考え方かも。水が豊富な我が国では穢れや嫌なことを水に流して済ましてきた。原発由来の廃棄物は封じ込めるということが原則ではなかったか (フィンランドでは地中深くに永久貯蔵) 。トリチュームは身体への影響はないとのことだが、セシュームやストロンチュームは蓄積され発癌の要因になりうる。貯蔵から水に流すということに転じるのは大変換ではないか?パンドラの箱を開けたことにならないか?こういう大きな問題には思考が停止してしまう。科学的エビデンスはどこまで信頼できるのか?中国や韓国の指摘にどう反論するのか?風評をどうコントロールするつもりか?経済的視点から決断するのはいかがなものか? ずっとわだかまってきたことだけれど、とうとうここまできてしまった。どうするのがいいのか混乱するばかり。えいやと決めてコントロールできるのか?岸田首相は丁寧に説明 対応するというけれど、結局なし崩し (有耶無耶にする)で忘れる (忘れられる) のを待つ。いかにも日本的対応。
鎌田慧氏の指摘はもっともだ(東京新聞 本音のコラム 8/22付)。

鎌田慧氏のコラム