木枯し

一段と寒さが増した。昨日は今年一番の木枯しが吹いた。
義父は木枯しといっしょに去っていった。
昨日はなにもする気になれず、一日うちで過ごした。
喪失感とでもいうのか、あるべきものがない寂しさみたいな
ものを感じた。
だんだんと記憶は薄れていくのだろうが、いくつかのことが
フラッシュバックする。
淡々とした間柄だった。
もう少し懐にはいった交わりができなかっただろうかと悔いが
残る。