暮らしの中の木の椅子展

ナディアパーク国際デザインセンターで開催されている。
今回で6回目だそうだが、これまでも何度か見ている。
この展覧会は楽しい。
実際に座って、座り心地を確かめることができる。
椅子は身体に一番近い家具であり、デザイン、機能、座り心地、
材料の吟味、構造上の独創性、職人技・・・・・いろいろ興味がつきない。
僕も若い頃、自動車シートの設計にたずさわっていたので、
まんざら素人ではないのだ。
最優秀賞の「座椅子」は、成形した竹と籐でできている。
曲面が新しい。座ってみると脇の部分のサポート感がいい。
竹のしなりが活かされていて、後ろに寄りかかるとふんわりとリクライニングする。
その動きと反発性が心地よさを出している。
優秀賞の「PEEP」という作品は、アイデアとデザインがいい。
成形された板状の対の枠材(フレーム)の間に横材(座面、背もたれ)をはさむ構造がユニーク。
材料の使い方としても面白い。
横剛性がありながら、前後にゆれる感じがいい。
子供椅子部門の優秀賞の組み立て椅子(2つの形になる)が楽しい。