真夏の八竜湿地

八竜湿地は、むし暑かった。
里山に入ると蝉しぐれ。風がなくじっとり汗ばむ。
長雨と暑さのせいか、カシノナガキクイムが大発生。
あちらこちらのアベマキやコナラが立ち枯れている。
全部で33本も伐採しなくてはならない。異常事態だ。
新池の水面にはギンヤンマ、コシアキトンボ、ショウジョウトンボが飛びかう。
ザリガニも元気だ。
湿地は、チゴザサ、ヌマガヤ、イヌノハナヒゲ、アブラガヤなどが生い茂る。
その中でサギソウの姿が涼しげだ。
ホザキノミミカキグサは食虫植物だが、淡い紫色の小さな花を咲かせていた。
ヒメオトギリソウの名は秘伝の薬草を洩らした弟を殺した鷹匠の話に由来する。
黄色い小さな花が草むらに咲いていた。
コブシは握りこぶしのような形。マメナシはいかにもナシの形。
八竜湿地は名古屋市内とは思えぬほど自然が豊かだ。

立ち枯れるアベマキ

ショウジョウトンボ

ザリガニ

サギソウ

ホザキノミミカキグサ

ヒメオトギリソウ

コブシとマメナシの実