続・ポルトガルで気付いたこと

No nuclear。水力発電風力発電でまかなっているそうだ。確かに丘の上には風車が林立している。中には回っていないものもある。メンテナンスが行き届かないのか? 古いタイプで止まったままなのか?
どのホテル(4つのホテルを利用した)のトイレにもウォッシュレットはなかった。シャワーのお湯はどこもしっかり熱い湯がでた。アメニティは揃っていたが、歯ブラシはなかった(欧州では一般的なことだそうだ)。Wifi はどこも Free でネット環境は快調だった。
Google maps の地図データをoff line 用にダウンロードしておけば、off line でもGPS機能はOKで現在地を確認することができた。すごく便利。iPad mini が大活躍。
ほとんどの道が石畳で幅が狭い。人海戦術で補修していた。アスファルト舗装しようにも重機が入らない。石畳というのは職人技で補修しながら使うというのがミソなのだろう。長く使っているから表面がツルツルなのは困る。
走り回っているクルマの多くは Vitzクラスの小型車(ミニバンは見なかった)、それも欧州車が多い。RenaultVW、Peugeot、BMW、Mercedes といったところが Big 5。日本車は日産が健闘(スペインに工場がある)。トヨタはそこそこ。ホンダは弱い感じ。トヨタトラック・DYNAを街中でときどき見かけた。カエターノ社との合弁会社で組み立てている。昔はコースターの組立工場がポルトにあった。商用車はほとんどがクローズドバンでデッキタイプは少ないが、 DYNA はデッキタイプで建築資材輸送に活躍していた。
リスボン市人口は55万人(都市圏では300万人)、ポルト市人口は26万人(都市圏人口 160万人)だが地下鉄はよく整備されていた。市人口が230万人、都市圏人口が540万人の名古屋と比較して十分立派。清潔で大きなメトロだった。ポルトでは andanteリスボンでは viva という1日乗車券を利用。

娘は購入時にすこし苦労していた(発券機が複雑でノロイ)が、バスもトラムもケーブルカーもエレベーターでも使えた。トラムは狭い道を軒すれすれに走りまわる。昔の日本でよくみかけたチンチン電車。トローリーが架線から外れて運転手がロープで接続しているのを見かけた。
リスボン特急という映画があったが、ポルトリスボン間は新幹線で移動。よく揺れる。日本の新幹線技術のレベルの高さを思い知った。
第2次大戦中、ポルトガルは中立国だったそうだ。そのため欧州各地から多くのユダヤ人が迫害を逃れてポルトガルにやって来た。
シントラは王室の夏の避暑地だった。共和国となった今は王室はシンボルでもなんでもない。大統領が国の代表で行政は首相がやる共和国だ。シントラには旧貴族や富裕層のレジデンスが樹木に囲まれている。ここには秘密結社フリーメイソン支部があるとのこと。