僕の愛読するミラノ在住のエッセイスト・内田洋子のエッセイ集。
10編からなる。
1.ミラノで買った箱 ミラノに事務所兼住宅を構えるときの一騒動 老獪なミラノ
2.ヴェルディアーナが守りたかったもの コピーライターの女性が荘園主の館を買った
3.鉄道員オズワルド 駅舎に住む鉄道員の物語
4.六階の足音 運河沿いのアパートの6階に住むイタリア初の女性弁護士の暮らしぶり
5.ロシア皇女とバレエダンサー 海辺の小さなロシア皇女のホテル 100万本のバラ
6.ブルーノが見た夢 急勾配の坂の上にある別荘 大家のブルーノ、階上のリーナの話
7.鏡の中のナポリ ナポリの旧家ラベント家の日常
8.祝宴は田舎で ミラノが車両規制となった日に郊外の田舎で祝宴 大騒動
9.海の狼 海の男・サルヴァトーレの男っぷり
10.シチリアの月と花嫁 シチリアの田舎の結婚式に招かれて
3,9が印象的だった。
どれも絵になるイタリア暮らし。イタリア人の人情、風土、景色、料理・・・とっても魅力的。