池波正太郎を読む

去年の大河ドラマ真田丸」で真田幸村が取り上げられたが、兄の真田信之が主人公の小説。鬼平、小兵衛、梅安・・・・と池波正太郎を読んできたが、真田ものははじめて。
信之は徳川家康側について真田家を継続させ松代藩を豊かにした。90歳を超えて後継者問題でお家騒動、時の権力者の介入に直面。隠密合戦が繰り広げられる。智謀で難局を切り抜けていく。90歳を超えても矍鑠としている姿がいい。85歳の長年の家臣 鈴木右近とのやりとりもいい。この小説の舞台 松代を訪ねたくなった。そして真田太平記も読まなくてはならない。

獅子 池波正太郎著 新潮文庫