モネのあしあと

最近注目の女性作家。「ジベルニーの食卓」が良かったので読んでみた。原田マハ流の印象派鑑賞術。なぜ日本人は印象派が好きなのか? 浮世絵が印象派の画家に大きく影響を与えたことの相互作用なのだろう。とりたてて新しい発見はなかったが、モネの概要がわかりやすく述べられている。モネの暮らしぶり、クレマンソーとの友情がなかなかいい。3つのモネ関連の美術館案内もいい。オランジェリーとオルセーはセーヌ河を挟んでたつ。オランジェリーのオーバルな部屋の睡蓮の大きな絵が思い出されれた。マルモッタン・モネ美術館はブローニュの森にほど近くにあって大きな入り口の扉を思い出した。いずれも出張の合間を見つけて訪ねたのだった。モネは僕の好きな画家の一人。

モネのあしあと 原田マハ著 幻冬舎新書