俳句を味わう

僕は俳句をやらない(語彙不足だし季語に疎い)。
読むことは好きで毎週朝日俳壇は必ず目を通す。
数日前の朝日俳壇からこの時期にぴったりな句をピックアップしてみた。

・外に出るや 秋の夕べに 驚きぬ   をがわまなぶ
・赤とんぼ 虚空に翅を 休めをり   中村襄介
・駄句並べ 恥じることなし 獺祭忌  三輪 憲
老いてなほ 野球少年 獺祭忌  松重幹雄
・蜩(ひぐらし)や 古里を去る 無人駅 白根純子
・廃村の 路を辿れば 草いきれ     酒井霞甫
百日紅 やうやく 疲れ見えはじむ   名和祐介
・ひと息を 入れる心地の九月かな   岸田季生

この頃、夜明けが遅く夕暮れが早くなった。
赤とんぼの句、平和公園の稲田で見かけるシーン。
獺祭忌は子規の忌日で9月19日。子規の発句は多い、駄句も多いように思う。
蜩の句は、映画のシーンを連想する。
草いきれという感じは、草の海で実感する。
百日紅。ながく咲き誇っていたサルスベリにも秋がくる。
ここ数日秋を感じてひと心地。