高峰秀子 78歳のときのエッセイ。数々の有名人から市井の人までの交友録。小気味よく、機知にとんだ文章。人をよく見て人間味あふれる。小津安二郎、黒澤明、木下恵介、ご主人の松山善三、淡谷のり子、越路吹雪、ビートたけしの母・・・印象深い。「栄作の妻」は佐藤栄作夫人 寛子さん。ユニークで面白い(現首相夫人とは比べるべくもない)。安野光雅さんのスケッチがいくつか挿入されているが、画伯との交友もいい。それと次の文章にギョッとさせられた。
「明日でもいいか」と思ったとたん老いがはじまる。「明日でもいいか」は「あさってでもいいか」になり老衰に接近してゆく。
肝に銘じなくては・・・・。
運転免許更新のため平針運転試験場に行ってきた。朝一番に出かけたけれどそれは失敗。一番組はダンゴになっていて待ち時間が長かった。帰りには列が解消されていた。くたびれて午後は休養。それでこの本が読めた。