デジタルデータの末路

雑誌 Mac Fan 最新号に林 信行氏が「多くの情報を抹殺してきたデジタル化」という記事を書いている。全く同感、僕もご指摘の状況 (古いデジタルデータの再現ができない状況) にはまっている。紙資料 (アナログ) よりデジタルデータの方がスペースをとらないし分類や紐付きが容易だし、検索性という観点からも「デジタル化は必然」とばかりにその方向に走ってきた。しかし、こんなところに落とし穴があるなんて! 検索性とかいう前にハードとソフトが問題だ。迷路に入ってしまうともう地獄。Windows時代 (今はMacにドップリ) のデータを再現するには古いPCとソフトの操作法を思い出さなくてならない。CD MO DVD クラウドストレージともう混沌状態。それにデジタルデータは中身が何であるかファイル名だけではわからない。アナログ回帰したいというのが正直なところ。紙のファイルを併用してきたが、こちらの方が頼り甲斐がある (分散していなければ) 。今思うのは、結局頼れるのは記憶という自らの頭脳活動。ただただ保存しても役に立たないことが多い。ボケてしまえばみな同じだ。

林 信行氏の言うところ

・半永久的メディアといわれたCDだが簡単には再生できない

・古新聞の方が記録性が高い

フロッピーディスク CD-ROM MO リブーバブルハードディスク

 フラッシュメモリー 外付けハードディスクといったメディアの寿命

・これらのメディアからデータを取り出すには何重もの壁がある

・その結果として死蔵データが累々

・100年後、今という現代は歴史資料が残っていない謎の時代に