貧困の終焉 & オフ・オフ・マザー・グース

Oさん。「貧困の終焉」の抜書き有難うございした。
興味深く読みました。
読みたい本のリストに加えます。とりあえず抜書きの感想。


サハラ以南のアフリカの貧困はまったく悲惨。暗黒のアフリカ以来、
この貧困から抜け出せないでいる。幸福度というスケールでは奴隷
貿易以前の原始生活の方がよかったのかもしれない。
植民地時代から独立してますます貧困のスパイラルに入ってしまっ
た。極度の貧困から中度の貧困に引き上げるのは、先進国の責務
(罪滅ぼし)です。そのひと押しとしてODE拠出(GDPの0.5%)
は当然のこと。しかしザルに水にならぬような金の使い方が望まれる。
ガバナビリティの定着、先進国側のゲニゲバ対策などなど解決すべき
課題が多い。
南アジア(インド、バングラ)、東アジア(中国)で動き(極度の貧
困から中度の貧困への移行)は希望をもたせる。
最近放映された、NHKスペシャル「インドの衝撃」でインドが技術
立国をめざし動きはじめた様子が伝えられた。インドはその頭脳を資
源とみなし、貧困層が真剣なまなざしで勉強している。圧倒された。
貧困を脱却しようとする意識が第一のように思うのです。
僕たちはアフリカに関心が薄い。悪政と貧困の悪循環を断ち切ること。
その推進力は何なのだろう。なにに期待すればよいのか。
国連というのもなんだか力のなさを感じます。


おすすめの「オフ・オフ・マザーグース」を読んでいます。
2/3ぐらいですが、正直にいうとキョトンとしている状況です。
詩の中身は奇奇怪怪。
童謡というには意味深長。
どう読めばよいのか戸惑っています。
韻を踏んだ原文にその面白みがあって、外国人の日本人には理解しにくい。
和田誠も頑張っているのですが、わからないところが多いのは
当方の教養の差なのでしょう。


貧困の終焉 ジェフリー・サックス
オフ・オフ・マザー・グース 和田誠著 ちくま文庫