ゴッホ展の図録をみながら

耳を切り取った男 小林秀樹著 NHK出版

ゴーギャンを迎えて喜びの中でスタートしたアルルの黄色い家での共同生活。
次第に確執に転じていく。
絵画のあり方をめぐって激しく対立。
ゴーギャンが描くゴッホの人物画「向日葵を描くゴッホ」は悪意に満ちている。
ゴーギャンの罵倒にゴッホは怒りのあまり彼を襲い、自分の耳を切り取る。
ふたりは決別する。このあたりの顛末が克明に描かれている。
僕の中では、ゴーギャンの印象が変わっていく。
ゴーギャンゴッホの天才ぶりに恐れをいだいたようだ。

もうひとつ。
別の視点からのゴッホ。軽いタッチでこれはこれでいい。

ゴッホ 旅とレシピ 林 綾野著 講談社

ゴッホ展の図録をみながらの併読。