パスキン展

東京に行くと美術館めぐりが楽しみのひとつだけれど、今は閑散期。休館だったり企画展の準備中で、めぼしい展覧会がない。パナソニック汐留ミュージアムで開催中の「パスキン展」を見てきた。この美術館は初めて行く。
エコール・ド・パリの貴公子といわれるパスキン(1885〜1930)はハンガリー生まれ。エコール・ド・パリは20世紀前半にモンパルナスに集まった外国出身の芸術家たちを指す。藤田嗣治やキスリングとも親しかった。素描画家としてスタートし油彩・エッチングなどの作品を残している。フジタやマリー・ローランサンシャガールと近い画風。薄い色合い、曖昧な輪郭線で印象派からは一線を画する。ちょっと退廃的な感じがして、僕の好みではない。印象に残ったのは45歳までに芸術の才能は終わるといって、その歳に自死したこと。