今日の天声人語

今日の天声人語は季節感あふれて味わい深い文章だった。
・武蔵野を歩けば、ヤブコウジやセンリョウの赤い実が目に鮮やかだ
・虚飾を脱ぎ捨てたような冬木立への共感
 裸木が目立つ 木々の枝が青い空に自在の抽象画を描く
河上肇漢詩
 拾い来たりて微細に見れば
 落葉 花よりも美なり
 始めて識(し)る 衰残の美
 風に臨んで白鬢(はくびん)斜なり
衰残の美という言葉があるのだ。老醜ではなくこうありたい。