水神(下)

馬に乗る老武士は藩の下奉行という下級田畑見回り役。
水不足に困窮する百姓みて陰ひなたなく支援する。
灌漑工事が終幕になるころ工事計画のミスから水門が壊れ人が死ぬ。
五庄屋(農民側のリーダー)の責任論が浮上するが、身代わりに切腹する老武士。
この人物が水神ということになる。
この大事業はいろいろなエピソードを生みながら大団円を迎える。
登場人物は地味だけれど、汗して苦労する姿がいい。


水神(下) 帚木蓬生著 新潮社