和田英作展

刈谷市美術館に和田英作展を観にいってきた。絵の技術が高くて真面目な性格だとこういう絵になるのか。自然派を踏襲した作品が並ぶ。和田英作(1874-1959)は黒田清輝のあと明治・大正・昭和の洋画壇を牽引してきた重鎮。写生中心の穏健というか静かに感情を抑えた作風が好もしい。風景画、肖像画、薔薇など。富士山の絵は構図が風呂屋の壁絵のようだったが・・・・。晩年、知立で暮らしたので、小堤西池のかきつばたや逢妻川の風景が描かれている。鹿児島生まれで東京育ち(明治学院)の和田だが、刈谷とは近い関係があったのだった。
刈谷へは地下鉄とJRで行き駅から歩いて10分ほど。ここはいつも好もしい企画展を催す。