岐阜県美術館

午後から思い立って岐阜県美術館に出かけた。先月のギャラリーめぐりの候補になっていた展覧会だったが、今日が最終日。その展覧会は「フランスの景色 樹をめぐる物語」、サブタイトルに「コローからモネ、ピサロマティス」とある。近代絵画では画家が自然に飛びだして風景画をはじめた。その中心に樹があった。樹に向かいあってそれぞれ相当のエネルギーを傾けている。僕も樹を描くとき苦労しているが、ここで見たような辛抱強さに欠けいつもイイカゲン。樹を描くことは基本の基本と痛感した。展示されている130数点の画家はほとんど知らない画家だったが、ユトリロセザンヌジョルジュ・サンドの名前を見つけた。風景画という大きな山脈・鉱脈を感じた。
岐阜県美術館は僕のお気に入りの美術館のひとつ。キュレーターに気取ったところがなく、企画展もごく普通。風景画をよく取り上げてくれる。庭園にマイヨールとルノアールのブロンズがあるのも気に入っている。
岐阜県美術館正面

フランスの景色 樹をめぐる物語 展

マイヨールとルノアールのブロンズ