ロベルトからの手紙

「小さな村の物語 イタリア」、ときどき観るテレビ番組だ。イタリアの田舎の村々の素朴な生活がカンツォーネにのって紹介される。僕の好きな番組のひとつ。内田洋子の本はそれの都会版(ミラノが多い)のような趣きなのだ。今回の「ロベルトからの手紙」もそんな一冊。13編のイタリアンの暮らしぶりを味わう。ミラノの思い出はわずかだが、歩き回ったときの雰囲気が蘇ってくる。雨の日、うちにこもって読むのにちょうどいい。

ロベルトからの手紙 内田洋子著 文藝春秋