ジュデッカ島はヴェネツィア本島と大きな水路をはさんで向き合う細長い島。ミラノからこの島に移り住んで対岸のヴェネツィアを描く。いつもの内田洋子調で日常・非日常、出会った人たちとの交流、ヴェネツィアといううたかたのような街の描写。12編のエッセイ どれも味わい深い。
・雨に降られて、美術館・・・ヴェネツィアでの家探し
・所詮、ジュデッカ・・・・・水上バスでジュデッカ島へ
・コンサートに誘われて・・・ヴェネツィアをさまよう
・セレニッシマ、穏やかな、そして穏やかな
・・・セレーナというヴェネツィア女
・陸に上がった船乗り・・・・女主人に雇われた船乗り
・エデンの園 ・・・緑の楽園
・土の抱えるもの ・・・ジュデッカ島の青果店
・紙の海 ・・・ジュデッカ島の公文書館
・読むために生まれてきた・・島の図書館
・揺れる眼差し ・・・仮面作り職人 サンドロ
・女であるということ ・・・風の島
・ゴンドラ ・・・女ゴンドリエーレ アレックス
ヴェネツィアの想い出 スケッチを取り出してきた。2005年のこと。
海上バスからのヴェネツィア
ゴンドラに乗って
シャルルアズナブールの「悲しみのヴェニス」も懐かしい。