子規のこと

昨晩 録画しておいた子規に関するドキュメンタリー(NHK 歴史秘話ヒストリア)を観て色々感じることがあった。9月19日は子規の命日(獺祭忌)だった。
正岡子規を知ったのは 司馬遼の「坂の上の雲」で。秋山兄弟と過ごした松山時代。
 名は常規(つねのり)
 吐血したことから自身の俳号を子規とした。規は鳴いて血を吐くというホトトギス
 俳句の一門をホトトギスといった
・柿食えば 鐘が鳴るなり 法隆寺 には本歌があった
 鐘つけば 銀杏散るなり 建長寺 漱石
 漱石は病の子規を励ましサポートした  子規は漱石に自然を読む俳句を教えた
 松山での療養を終え東京へ帰る旅(旅費は漱石が出した)の途中 奈良で読んだもの
 奈良は東大寺近くの宿 鐘は東大寺 柿は本場 御所柿 子規は大の柿好きだった
 句のうまさから言うと子規の方が上だなあ
・獺祭忌
 子規は自身を獺祭書屋主人と称した
 カワウソは捕らえた獲物の魚や蛙を棲家に並べる習性があるという
 病床のまわりに書類や筆記具を並べていたからそれになぞられた
 それで命日を獺祭忌という 僕は子規の顔がカワウソに似ているからだと思った
漱石は英語教師として松山に赴任し 城下の下宿で病の子規の面倒をみた
 ロンドンに留学した漱石と子規との間に文通があった
 中村不折(洋画家 坊ちゃんの挿絵を描いた)は子規に水彩画の手ほどきをした
 この3人が仲間だったとは微笑ましい

正岡子規