2007-01-01から1年間の記事一覧

秋から冬へ

いつ秋が終わり、いつから冬か? ラジオの天気予報の解説によると、気象学上は 12、1,2月 を冬というのだそうだ。陰暦では立冬から立春までの 10、11、 12月。天文学上は冬至から春分まで。 少しずつ違うが、今を晩秋というのだろう。時雨(しぐ…

モノづくり幻想

モノづくり幻想が日本経済をダメにする 野口悠紀雄著 ダイヤモンド社 冷戦終結による東欧の開放や中国・インドの経済発展により、 低賃金の労働力が使えるようになった。 IT革命でグローバル化がすすんだ。 労働力のみに頼るモノづくりやコモディティした製…

時雨みち

時雨みち 藤沢周平著 新潮文庫 市中の底辺に生きる職人・庶民や藩の下級武士の哀歓が漂う短編集。 11編が収録されている。 毎日、1から2編を読みついでいる。 この人の文章は端正。田園の風景・自然や下町の雑音が的確に表現される。 登場人物が活き活き…

木枯し

一段と寒さが増した。昨日は今年一番の木枯しが吹いた。 義父は木枯しといっしょに去っていった。 昨日はなにもする気になれず、一日うちで過ごした。 喪失感とでもいうのか、あるべきものがない寂しさみたいな ものを感じた。 だんだんと記憶は薄れていくの…

Googleは神か?

ふたりの若者が創りだした新しい世界(システム)。 広告の世界で圧倒的な力をもち、金のなる木となった。 Web 2.0の世界を支配する勢いである。 Googleは世界中の知のすべてを検索可能にしようとしている。 Googleの意思ひとつで、情報がコントロールされる…

秋の一日

義父の葬儀でお世話になった方へのお礼の手配に栄に出かけた。 中日ドラゴンズの優勝パレードで街は人でごった返していた。 その喧騒がうとましく思えたが・・・・。 用事をすませて丸善にまわったら、もう来年のカレンダーの季節になっていた。 ここ数年愛…

絵を描く日常

絵を描く日常 玉村豊男著 東京書籍 最近、玉村さんはコメンテーターとしてTVによく登場している。 農場を開拓しワイナリーを運営するかたわら、 エッセイストとして、水彩画のプロ画家として活躍している。 僕はこの人の暮らしぶりに関心をもってきた。 水…

義父の葬儀

故人の遺志により、無宗教・音楽葬で葬儀をいとなんだ。 多くの知己が集まってくださり、気持ちのよい葬儀となった。 S先生の弔辞は、故人の業績をていねいに振り返ってくださり心打つものだった。 親戚代表のIさんは、心通う親戚づきあいを通して故人の人…

銀座開化 おもかげ草紙

銀座開化 おもかげ草紙 松井今朝子著 新潮文庫 文明開化の音がする。 レンガ街にガス灯の敷設工事がおこなわれる銀座を舞台にする。 ザンギリ頭の元旗本、西洋かぶれの元藩主の若様と元与力、 薩摩出身の巡査、ハイカラ娘が登場。 明治になったばかりの銀座…

聞き違い

本田美奈子のアメージンググレースの中で どうしても理解できない歌詞があった。 僕の耳には 私はモーマよ 我が・・・ と聴こえて、どういう意味かずっとナゾであった。 グーグルで調べたら、歌詞が見つかった。 私はもう迷わない であった。言葉の区切りと…

ボルト欠落

高知空港でおきたボンバルディア機の胴体着陸事故(3月)の原因についての報道。 前輪格納扉を開閉するリンク機構のリンクをつなぐボルトが欠落していたという。 ブッシュがせり出して周辺部品に接触して、格納扉がオープンしなかった。 那覇空港での中華航…

言い間違い

カラヴァッジョをカルパッチョと言い間違えをしてしまって我ながら苦笑。 カラヴァッジョは、ミケランジェロのあとのバロックさきがけの画家(1571-1610)。 写実主義の原点かもしれない。Iさんがマルタ・バレッタで見てきたと言っていた。 カルパッチョはマ…

ウェブ時代

ウェブ時代をゆく 梅田望夫著 ちくま新書 待っていた新刊を感銘深く読んだ。 1975〜2025年の半世紀を時代の大きな変わり目ととらえ、 この時代をどういう心構えで生きるか。 積極的な未来志向。 個とパブリックでオープンなネット空間。 僕の若い頃…

議論にならない

「やろうと思えばやれる。金と時間をかければやれる」 と主張するヒトがいる。 確かにそうだけれど、現実的に金も時間もかけることができないから 問題となっているのに・・・・・。 こういう発言は現状を直視していないからでるのだ。 これは「わたしはやり…

街路樹に想う

近頃めっきり秋の気配が深まった。 通勤路の街路樹・ハナミズキが紅葉している。 この木の紅葉は赤くはない。 エビ茶色というか、あまり美しい色とはいえないが味わい深い。 この間の八竜湿地での話を思い出した。 紅葉をめでるというのは、日本人特有の特性…

小沢の乱(乱心)

自民・民主の大連合のドタバタ劇を見るにつけ、 日本の政治レベルの低さにいまさらながら呆れてしまう。 党首乱心なのか。あのナベツネの画策か。相変わらずの密室政治。 小沢一党が転べば、衆参ねじれが解消しテロ特別法もあっという間に 解決というシナリ…

秋たけなわ 八竜湿地

ここ数日、急激に気温が低下。 里山は色彩ゆたかだ。 まだ緑の葉が残る木々のあいだに、ウルシ、山桜の赤や黄色、オレンジの色が目を引く。 真っ赤なウメモドキ、ガマズミが色鮮やか。 紫色の実は、紫式部。 エビズル、ノブドウ、ヤマブドウなどの蔓系の葉も…

フェラーリから鉄瓶まで

奥山清行氏の講演会(11/3 @名古屋芸術大学)に出かけた。 ピニンファリーナ社デザインディレクターなど華麗な経歴をもつカーデザイナーである。 少々軽々しさ(必要もないサングラスを頭にのせて登場)が漂うが、エネルギッシュな風貌。 氏のデザインへの…

豊かさとは

豊かさの探求 加藤 廣著 新潮文庫 著者は「信長の棺」で作家デビュー(75歳のとき)したヒト。 まだその書を読んでいないが、読みたい本のリストに入っている。 本書は、「サラリーマンが仕事をどう考えてやればいいのか」を 著者の体験をもとに書いている…

今日の読書

バカにならない読書術 養老孟司 池田清彦 吉岡 忍共著 朝日新書 前半の1/3は養老先生の読書論・文章論。 後半は3氏による分野別の書評鼎談。 バカにならないためには読書の幅広さと相当のヴォリュームが必要だ。 ちょっとめげそうになった。 トヨタの正体 …

落語を聴こうとぞ思う

週に3日勤務となるので、自由な時間が増える。 これまで、思っていてやれなかったことをやってみようと思う。 まず古典落語を聴くこと。 さっそく道案内のガイドブックを買ってきた。 古典落語CDの名盤 京須偕充著 光文社新書 さっそく図書館に行ってみた…

どんぐり

久しぶりに東山1万歩コースを歩いてみた。 紅葉には少し早いが、散策路はすっかり秋の気配。 コトンという乾いた硬い音がする。 どんぐりが落ちて木の枝に当たる音らしい。 木の下にたくさんのどんぐりが落ちていた。 来月から、週に3日勤務としてもらった…

ヒューマン 2.0

ヒューマン 2.0 渡辺千賀著 朝日新書 Web 2.0 (インターネット on line の世界での活動)を 背景とするIT企業に参加する人たちのライフスタイル、 考え方(それを指してヒューマン 2.0と言うらしい)が紹介されている。 著者の在住するシリコンバレー…

自動改札機のトラブル

関東地方の多くの駅で自動改札機が機能しなくなって大混乱した(10/12)。 何故? と思っていたのだが、今日の新聞にフォロー記事があった。 わずかなプログラムミスがあったそうだ。 無効カードの情報のやりとりの2バイトの処理に問題があったそうだ。 そ…

東京モーターショー

今回から「仕事の眼」で見ることはやめて、クルマ好きのひとりとして見ることとした。 クルマ好きのNさんと悪口・酷評をしながら見てまわった。 全体的な感想としては、東京モーターショーの地盤沈下。 昔の熱気がない。メーカー間の格差。古色蒼然のデザイ…

傲慢と無知の顔つき

以下のことは、自分のことは棚にあげて言うのだけれど・・・・。 某前事務次官や某老舗和菓子屋社長の顔つきを見ていると、 「こういう顔のひとが、こういうことをするのか」という意味では意外性を感じない。 つまり「さもありなん」という気がするのだ。 …

2007年秋 蓼科

ここ数日、ブログ出稿をサボってしまった。 ネタ不足もあるけれど、恒例の仲間との集いに気がとられていたせい。 日曜日(10/21)午前11時にフォレスタヒルズに集合、 中央高速道で約3.5時間で蓼科山荘に到着。 毎年のことだが、さっそく競馬のTV観戦(今…

スポーツの秋

ここ数日、赤福の口直しにスポーツのTV観戦。 サッカー(オシムジャパン、U22日本)、プロ野球、MBLと渡り歩いている。 大久保がやっと目覚めた。U22はドーハの悲劇の再来。 日ハムはなかなか元気、ダルビッシュもよかったけれどヒルマン監督がい…

スタバでは、グランデを買え!

スタバでは、グランデを買え! 吉本佳生著 ダイヤモンド社 身の回りのモノやサービスの価格は、どうやって決まっているのか? いろいろ不思議な状況を経済学の視点から説明をしてくれる。 同じモノなのに異なる価格がついているときに、あえて高い方を買うの…

賢者のデジタル

賢者のデジタル 山根一眞著 マガジンハウス 1997年から日経新聞に連載されたコラム(現在も掲載中)の大集成。 著者はデジタル機器の最先端ユーザーとして走ってきたひとで、僕は そのファンのひとり。 このひとのオタクぶりには、呆れながらも羨望を禁…